みなさんは自分の仕事に誇りが持てていますか?
自分が今している仕事に対して誇りを持って取り組んでいる人はどれくらい居るのでしょう?
大企業に勤めているけど歯車の一部として働いていて、仕事の全体像が見えて来ない。
自分自身の個性を売るより、会社の看板で仕事が出来ている。
収入は不満というほどでもないが、仕事の内容は自分の個性とは違っていて面白くない。
お客様に気を使うより会社内での人間関係に気を使う方が多く、それって本来の仕事とは違うような気がしている。
そんな人が多いのでは無いでしょうか?
もちろん、仕事の内容は二の次にして、収入のために働いている人も居ると思います。
仕事の内容より収入が多いことが生甲斐だと思う人も居るでしょう。
でも、人生の誇りに思える仕事とは、どのような仕事なんでしょう?
自分の人生を豊かなものにするには色々なファクターが存在します。
仕事の内容、収入、人間関係、家族、家庭環境、趣味、子供の成長、・・・
人それぞれ人生を豊かにするファクターは無限に存在し、その重みは個人により異なりますし、組み合わせによっても人生の満足度は大きく変化します。
今回のテーマでは、仕事の内容について考えてみました。
自分が頑張ることで社会生活の利便性向上をリードできる仕事。
新技術を開発し、自分の知識や能力を社会に還元できる仕事。
小さい頃、若かった頃からしたかった仕事に付き、その仕事が今でも天職だと思える仕事。
家業の後継者となり、次世代に繋ぐことに喜びを感じれる仕事。
人それぞれ自分の仕事に対する誇りは違うと思いますが、自分の仕事に対して誇りを持てている人は羨ましいと思います。
僕は、自分がしていた仕事に対して誇りを持てることが出来ずに廃業しました。
自分が生きている存在意義を認識していくためには、家族であったり、仕事であったり、いろんな要素で自分の満足度を上げて行かなければなりません。
全ての要素が満足行くまで上手く行くということは難しいことですが、それを求めて行かなくてなりません。
他人と比較するのではなく、それぞれの要素の向上が人生の満足度の向上につながり、仕事はその中の大きなファクターです。
僕は、商売人の家に生まれ、理工系の大学に進み、半導体エンジニアとして仕事をしていましたが、家業を継ぐということで小売業の商売の世界に入りました。
借金に追われ苦悩の時期もありましたが、妻や子供に恵まれ収入的にも恵まれた時期もありました。
しかし、傍目から見れば贅沢かもしれませんが、自分の仕事に誇りが持てませんでした。
それは何故なんでしょう?
もともとやりたいと思っていたエンジニアとしての仕事を途中で諦め、小売業の世界に入り、妻が亡くなったことでそれも挫折する結果になりました。
一つの仕事を成し遂げてないから どの仕事に対しても不完全燃焼しているのだと思います。
そのため、昔の仕事を懐かしんだり、寒い日も暑い日も必死に走り回って頑張って仕事をしている人を見ると羨ましくなり、自分に対して劣等感が生まれるのだと思います。
今の時代ですし、人生は長いですから、時には転職して燃えれそうな仕事を探すこともやむを得ないと思いますが、自分が出来ることを全てしてから次の仕事をしたいものです。
たぶん、燃え尽きるまで仕事をした暁には、その仕事が自分の天職であり、誇りの持てる仕事になるのではないでしょうか?